32年前の今日・・・1989年の12月16日、私はMZA有明にいました。
その日はRIOT初来日公演ツアー最終日。
私がRIOTを知ったのは、1984年頃、NHKFMのハードロック・ヘヴィメタル特集で「Road Racin'」のMonsters of Rockライブバージョン。
そのカッコよさに、「これはもうアルバムを買うしかないな!」
そして、「なんじゃこのジャケットは・・・大丈夫なんか?」と思いながら1st、2ndを購入。 ハードロック史上に残る名曲「Warrior」「Narita」に感動することになったのです。
しかし、1984年、RIOTは解散(実際はマネージメント契約がこじれたため偽装解散)、音楽雑誌ではNARITA名義で活動しているなんていう記事が出ていました。
時は流れ、1988年、私は某大型レコード店でアルバイトをしていました。
そこで発売予定の新譜チェックをしていたところ、目に飛び込んできた「RIOT : Thunder Steel」、速攻で予約を入れました。
発売当日、すぐに聴きたかったのですが、店のBGMを決める権限がないため聴くことができず、バイトが終わるとCDを抱えて家路を急ぎ、ドキドキワクワクしながら再生ボタンを押しました。
そして流れてきた「Thundersteel」・・・ 「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ すげぇぇぇぇぇぇ!!」 もう、衝撃と興奮の嵐。
RIOTは哀愁と抒情的な旋律を残しつつパワーメタルバンドとして帰ってきました。 新しいスタイルもすぐに受け入れることができました。
もう消えてしまうだろうと残念に思っていたバンドがまさかの復活、それもこんなに凄いアルバムを引っ提げてくるとは・・・
それだけでなく、来日公演が決定! まさかこんな日が来るなんて!!
そうして迎えたのが1989年の12月16日、RIOT初来日公演ツアー最終日。
実はその日は同窓会のお誘いが来ていたのですが、断りました。 同窓会はどうせまたやる。 しかし、RIOTは最初で最後かもしれない・・・ その雄姿をこの目に焼き付けるんだ!(実はそのあと、ひっきりなしに何度も来日することになる)
当日のMZA有明は、めっちゃ寒かった記憶があります。 それでも、開演前から並んでる人たちの熱気というか、興奮というか、列に並びながらそういうものを感じました。
興奮しすぎて喧嘩を始めた人もいましたね。 スタッフに連れていかれてました。
ライブのオープニングは「Narita」でした。 絶対やるとは思ってましたというか、やってくれなかったら困る曲ですが、まさかオープニングとは。「Tony Mooreの立場は?」 そして、「Mark Realeのギターがレスポールじゃない!!」 が、そんなのはどうでもいいことです。 「Narita」で盛り上がらないわけがありません。
そのあとはThundersteelアルバム中心のセットリスト。 正直、The Privilege of Powerからの曲に関してはなにも覚えていません。
Tony Mooreのハイトーンボーカルは、すごく期待していたんですが、最終日でお疲れだったのかわかりませんが、「ちょっと線が細いな」というのと、エコーがかかりすぎ?ていたりエフェクト感があり、やや残念でした。
途中、ギターソロタイムでMark RealeとMike Flyntzがギターバトルをやったのですが、Mike Flyntz存在感あったのを覚えています~からのThundersteel。 MZA有明が興奮の坩堝と化しました。スピード重視で今聞けば雑な感じもありますけど、その時その場にいなければわからないこともあります。
そしてアンコールでの「Warrior」。 大合唱です。もう、いろんな思いがよぎって、心の中で涙です。
ライブそのもののクオリティはそれほど高くないかもしれませんが、そこに至るまでのストーリーなどもあいまって、私の中ではとても思い出深いライブです。
Youtubeでその一端を感じることができます。
大阪公演 1989.12.11(オーディオ・フル)
MZA有明 「Fight or Fall」